餓鬼の断食(がきのだんじき)

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餓鬼の断食
(がきのだんじき)

[意味]

「餓鬼」は飢餓で痩せ衰えていて元々何も食べることができない。だから餓鬼が断食しても意味はない。

それが転じて、「見せかけの体裁だけを取り繕うこと」を意味しています。あるいは「見え透いた偽善をアピールして善行に見せかけようとすること」の意味になります。

[ことわざの出典]

「餓鬼」とは、仏教の地獄(六道)の一つ「餓鬼道」(がきどう)に落ちた亡者です。永遠の飢えに苦しめられ、食べても食欲が満たされることはなく、餓鬼道では石などを食うしかありません。

[類義のことわざ]

餓鬼の断食悪女の賢者ぶり(がきのだんじきあくじょのけんじゃぶり)、河童の寒稽古(かっぱのかんげいこ)

[対義語のことわざ]

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[英語の表現]





[用例・例文]

「餓鬼の断食」で家族サービスをしても普段家族を捨てて遊び歩いている罪は消えないものです。

悪行三昧を尽くしてきた男が多少の良い行いをしたところで「餓鬼の断食」でした。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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